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【賢く使おう、夏のエアコン】省エネ・省エネ情報一覧

2015-07-30 10:58:23 ネガワット発電所長クラブ事務局

 ネガワット発電所長クラブの皆様。こんにちは。
 このコーナーには、季節に応じた省エネの小ネタを掲載し、お得で快適な省エネの情報をお届けしてまいります。

 さて、夏本番。日中の最高気温が35℃を超える日もありますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。熱中症は、「日中に屋外で起こるもの」という先入観を持ってしまいがちですが、室内でも、そして夜間にも起こります。
 東京都の資料によると、熱中症により室内で死亡した方の85%がクーラーを使用していなかったとのこと。気候変動の影響で、また、都市部ではヒートアイランド現象の影響もあって、ひと昔前とは気温が違います。「省エネのため」とがんばりすぎないで、適切にエアコンを使ってください。

>東京都監察医務院のサイト
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/oshirase/26natu-necchuushou.html

 そうは言っても、エアコンの過度な使用は、地球温暖化にもつながりますし、電気代も跳ね上がりますので、できれば消費を抑えたいところ。そこで、今回は、エアコンをかしこく使うためのネタをいくつかご紹介します。

○室外機を涼しくしよう!
 エアコンは、なぜ電気を使って冷たさを生み出せるのか、ご存じでしょうか。これは「ヒートポンプ」という技術を使っているからです。簡単に説明すると、以下のような仕組みです。
 ?室内の熱を、冷媒に乗せて室外機に運びます。
 ?室外機の圧縮機で冷媒をギュッと圧縮。熱をまとめて高温にします。
 ?室外機のファンによる風をあてて、これを冷まします。
 ?冷媒を室内に戻して元の圧力にすると、冷媒が冷たくなります。
 ?そこに室内の風をあて、冷たい風として室内に送り出します。
  (この時、冷媒は室内の熱を取り込みます。そして?に戻ります)

 省エネのために「エアコンのフィルターを掃除しよう」と呼びかけられますが、これは?の熱交換を効率よく行うための措置です。
 一方で、残念ながらあまり注目されていないのが?の部分。実はここが非常に重要です。「室外機付近の温度を5℃下げたら42%節電」という実験結果もあり、室外機対策は欠かせません。

>電力中央研究所の資料
http://criepi.denken.or.jp/setsuden/pdf/home201106.pdf

 室外機は、風通しの良い状態を保ちましょう。熱い空気が室外機付近にたまってしまうのは最悪の使い方。まわりに物を置かないようにしましょう。また、室外機横や後ろのフィンに、蜘蛛の巣やごみが詰まっていないかを確認し、必要に応じて取り去りましょう(フィンは非常に柔らかいので、扱いには充分注意してください)。
 室外機やその周りに直射日光が当たると、熱を持ってしまいます。できれば(風通しを阻害しないような形で)日蔭にしましょう。

○風量は「自動」に
 ときおり「省エネのためにエアコンの風量を『弱』にしている」という話を聞きますが、実はこれ、逆効果になっている可能性が高いです。前回のコラムでも書きましたが、風量は「自動」に設定しておきましょう。
http://www.kyoto216.com/kakeibo/system/index.php?ac=board&board_id=1

○窓の外で日差しをさえぎろう
 日射は、非常に多くのエネルギーを持っています。窓の中のカーテンを閉めて日射を防いでも、カーテン自体が熱くなり室内に熱が放出されてしまいます。すだれ、よしず、つる性植物などを活用して、できれば室外で日射をさえぎりましょう。

○クールスポットを活用しよう
 体調に問題が無ければ、ぜひお出かけして「涼しさをシェア」しましょう。
 京都府は、みんなが集まって涼しく過ごせる「クールスポット」リストを作成しています。文化やスポーツに親しみながら節電する。これが、一番かしこい方法かもしれません。
http://www.pref.kyoto.jp/energy/h27natsu_coolspot.html

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このコラムに関するご感想・ご質問、あるいは皆様が実施しておられる省エネの工夫をぜひお寄せください(ネガワット発電所長クラブの皆様は、このページへの書き込みができます)。
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